会長挨拶

第31回日本がん免疫学会総会
会長 池田 裕明
長崎大学 大学院医歯薬学総合研究科 腫瘍医学分野

会長 池田 裕明

この度、第31回日本がん免疫学会総会を、2027年7月29日(木曜日)〜31日(土曜日)の3日間、出島メッセ長崎(長崎駅前)にて開催いたします。

日本がん免疫学会は1996年に発足した基盤的癌免疫研究会に端を発し、腫瘍免疫学を研究する基礎・臨床の研究者・医師に最新の情報と討論の場を提供し、科学的ながん免疫療法の開発を促進し、国際的に高く評価される研究を生み出す基盤形成を目的としております。2024年からは一般社団法人として日々活動しております。

近年、がん免疫療法は長年の研究成果が実用化され、臨床の場で患者様にその成果を還元することが可能になってきました。一方で、その恩恵が得られる患者様はまだ一部に留まり、さらなる研究開発が必要です。本総会ではテーマを「巨人の肩に乗って」としました。この言葉は科学者アイザック・ニュートンが1676年にロバート・フックに宛てた書簡の「私がかなたを見渡せたのだとしたら、それは巨人の肩の上に立っていたからです。」というフレーズで広く知られるようになりました。本総会ではがん免疫療法の発展を志す人々が今一度初心に立ち帰り、先人の積み上げた成果と努力を感謝と畏敬の念と共に継承し、さらなる発展に繋げる決意を新たにしたいと考えます。本テーマは長崎という西洋文化を最初に受けいれ、それを元に発展させてきた歴史と偉大な先人をもつ街にふさわしいと考えます。さらに、私自身が恩師の先生がたによって導かれてきた感謝の念も重奏してここに表したいと思います。

本総会では私の恩師の一人であり、Cancer Immunoediting 仮説を提唱したDr. Robert D. Schreiberをお招きして特別講演を賜ります。また、国際化の一環として米国SITC(Society for Immunotherapy of Cancer) とは継続して連携し、WIC-APAC(World Immunotherapy Council Asia-Pacific)に所属するアジア太平洋地域のがん免疫関連学会からも参加を呼びかけております。

若手研究奨励賞セッションとともに、一般演題においても特に評価の高い演題を選んで一般演題優秀演題セッションを昨年に引き続き設け、優れた次代のがん免疫研究を奨励して行きたいと考えます。

会場である出島メッセ長崎は西九州新幹線が開通したJR長崎駅前にあり、長崎空港からもリムジンバスにて直通の好立地です。長崎はニューヨーク・タイムズ誌により「2026年に行くべき世界の52箇所」に選ばれました。鎖国時代に唯一の海外貿易港となった特異な歴史と異国情緒、近年の世界の不安定化により改めて認識すべき被爆の記憶、カステラ、ちゃんぽん、西海の海の幸と尽きない食の魅力、と訪れる人を飽きさせることがありません。是非学会と共に長崎の街もお楽しみください。多くの皆様のお越しを心よりお待ち申し上げます。

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